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Y. パリ(PARIS)の郊外へ、さらに街角を巡る(その3)
11月14日(木)、曇り、時々雨。一昨日より降雨強度が強い。
昨日の歩行距離12.4km、歩数20,002歩でした。
「パリの雨はしとしと降り、すぐに上がる。」を信じて、傘なしで出発。今日は郊外のベルサイユ宮殿に行きます。雨も降っている、・・今日の雨、
本格的、なのでホテルに一番近い地下鉄9号線の「Grands Boulevards」駅から出発。「Miromesnd」駅で13号線に乗り換え、更に、「Invalides」
駅で郊外高速鉄道(RER)C線に乗り換え。「Issy」駅でC5線ヴェルサイユリブ・ゴーシュ行きに乗り換えです。ややこしいように見えますが、いた
って簡単です。
地下鉄で気をつけなければいけないのは、車両が止まっても自動扉でない地下鉄線がある事です。ボタンを手動で押して、或いはノブを動か
したりして開けます。この動作は日本のローカル線と同じですから、そんなに戸惑うこともありません。が、完全停止する前に彼等はドアを開ける
から驚きます。
「Issy」で、ヴェルサイユ行きの切符を買おうとしました。当然、自動発券機です。行き先を、往復を、枚数も指示して、いざお金を入れようとした時、
コインしか使えないのです。日本のように、紙幣を入れる所がありません。カードは使えます。しかし、こんな所でカードなんて、危なくて使えま
せん。コインが足らん・・・、切符、買えない・・・
別途、切符を販売している窓口がありました。部屋の中は電気がついているのに、駅員さんが居ません。
「アロー、アロー」と言っても誰も出てきません。時刻は8時30分。
「まさか、この切符販売窓口、9時から始まるのと違うのかな??」・・・・・・
アジア人のカップルが来ました。「ヴェルサイユへの切符売り場は何処?」なんて、聞いてきます。
「あそこ」〜〜
やっぱり、彼等も買うことができないようでした。そうした人達が集まり出しました。
午前9時、想像していた通り、切符販売窓口に駅員さんが現れました。前の日に切符を買っておくか、コインを多量に持っておくかですね。
ヴェルサイユ・リブ・ゴーシュはC5線の終着駅ですから、電車の中では気楽に過ごせます。30分ぐらいで終点です。
電車の中で、北アフリカ系の青年が「この電車はヴェルサイユに止まりますよね?」
「当然、Last Stop」なんて答えて、わし等の方がよく知ってると変な優越感。
この旅の道中、以外と外国人に声を掛けられました。
次男が、「なんで、わしに聞くんや??」
「フランス人に見えたんやろ・・・」
ヴェルサイユ・リブ・ゴーシュは、雨・雨・・・雨。こりゃ、あかんで、傘なしでは。
「パリの雨はしとしと降り、すぐに上がる。」
どう見ても、「しとしと」と違うなあ。
ヴェルサイユ宮殿への道・雨降りです。 |
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ヴェルサイユ宮殿です。 |
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ヴェルサイユ宮殿への入場は大変に混むからと言う事で、昨日、インターネットで入場券を予約していましたが、この写真の通り、がら〜ん。
どうも、この季節は観光オフシーズン、且つ、雨だからでしょう。
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なんなく、宮殿内に入る事ができました。
「地球の歩き方」P420には、この宮殿について、
「有史以来、最も大きく、最も豪華な宮殿を!という若き太陽王、ルイ14世のひと声で、ヴェルサイユ宮殿の建設が始まったのは、1662年のこと。
以後1世紀にわたって、この宮殿は、名実ともにフランスの政治、文化、芸術の中心となる。」と記載されています。
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長さ73m、幅10m、高さ12.5mの鏡の回廊です。 |
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この宮殿はあまりにも有名で、テレビや映画で数多く取上げられているので、それぞれの光景が初めて直に見ているのに、そうは思わない不思議
な感覚でした。特に、有名な「鏡の回廊」は、ここに何回も来た事があるような。。。。やあ、また来たよ、って感じでした。
庭は、もう言い難い程、広いです。庭の端まで歩いて行くのは無理。行きたいと思えば、思う程、絶望的な思いになります。
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今日は赤色の服装ではありません。 |
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彼方は地平線。 |
上に見えるのがヴェルサイユ宮殿です。 |
庭園は広くて綺麗です。木々の小さな枝先まで、更に落ち葉まで注意深く手入れがされています。この庭園を巡るために、カートやプチトランが
ありますが、我々は歩きました。カートは以外とエクスペンシブです。プチトランは来る時間が分かりません。行きは下り道、帰りは登り道、考えなが
ら引き返す地点を決断する必要があります。
この宮殿もそうですが、パリの街中も木々が綺麗です。美しく、空に向かって伸びています。日本の街路樹は、台風のせいもあるのでしょうが、切
り刻まれ過ぎています。丸で、盆栽や庭木の感覚で剪定されているような気がします。
今、住んでいるマンションの管理組合の理事長をしていた時、玄関の良く伸びた欅の木を剪定する際に、ある方が植木屋さんに「欅の木が上に
伸びるのを、バッサリと伐ったらあかんで。」とクレームを付けていたのを思い出しました。
引き返す地点を考えながら、考えながら、庭園の美しさに惹かれ、いつか忘れて遠くへ、遠くへ。
でも、あったのです。プチトランが。
乗ったら、直ぐに、出発してくれました。ラッキー!!
お昼御飯は駅前のスターバックスコーヒーで軽く済ませました。ここまで、来る道すがら、雨には勝てず、次男は傘を、私は帽子を買いました。
さあ、パリに帰ろう。でも1時まで、また、お昼の休憩で、切符の販売窓口はCLOSED。まあ、合わせるしか仕方ないですね。
我々は成長しないと言うか、ひつこいと言うか、なんと言うか・・・パリの街に戻って、行った所がカルチェ・ラタンと、またまたノートルダム大聖堂。
サン・ジェルマン大通りとサン・ミッシェル大通りに囲まれた界隈をうろうろと。
私はパリ大学を見たかったのです。この界隈には、パリ第3大学、4大学、5大学といっぱいパリ大学があります。
時刻は2時頃だったので、学生さんの姿はあまりみかけませんでした。
パリ大学のひとつ。 |
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雨あがりのカルチェ・ラタン |
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撮った写真の枚数が少ないので、どの道をどう通ったか、半分以上はわかりません。グーグルストリートビューで確認をしょうとしたのですが、そこ
で迷子になる始末。分かりません。もう1回、行かなければ。細〜い、道がいっぱいあるのです。それに、大きな目印がないのです。
途中で次男が「お腹が痛い。トイレ・・」と言い出す。「お店でトイレ借りてきなよ。」
1軒目、飛び込んで、すぐに出てくる。2軒目もすぐに出てくる。出てくると言うよりは、追い出されている感じ。
「おっさん、ほんまにやばい・・・・」
面倒臭いけど、これはどこかお店に入らなければ、こぼしよる。ピザ屋さんへ・・
お店に入って、なにか注文しなければ、トイレを借りることは不可能です。
ピザ屋さんにビールがありました。ワインはいっぱいあるのですが、ビールが以外と少ないのです。一休み。
次は、次男がまたノートルダム大聖堂に行くと言うので、今度はセーヌ川の上流側のアルシェベシェ橋から大聖堂へ。
大聖堂の上に登って写真を撮りたいものがあるらしい。私は下で待つ事に。
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晴れたかな、と思ったら、雨が「しとしと」と降って来る。朝は雨をはじいていたコートが、段々と、はじかなくなって来てます。
待つこと30分、
「俺はもうあんな所へ登れへんで・・・、むちゃ、しんどい、せま〜い階段、登るんやで。あか〜ん、づかれた・・」、騒いでいます。
上の写真がそのづかれた成果物です。ノートルダムの怪人達です。「地球の歩き方」P149に、「ノートルダム大聖堂の塔の上では伝説の怪物
キマイラたちの像とすばらしいパリの眺めが楽しめる」と書かれています。
やはり、地図は手元に持つべきです。頭の中に入れた地図はどうも歪んでます。
次はノートルダム大聖堂の近くにある筈のステンドグラスで有名なサント・シャペル教会に行こう。
私が曲がる所を一筋間違えて、シテ島の最高裁判所をぐるっとひと回り。
「道間違ってしまったよ、悪い・悪い・」
「おおここや、入ろう。」
私が道を間違え、次男が教会を間違えた。2つ続けて間違えると、下の写真。。。
何か、変。綺麗なステンドグラスがある筈なのに、不気味
な薄暗い部屋が続きます。
全部、地下のよう、牢屋のよう。更に、不気味な蝋人形が
車椅子に乗せられて動き廻っています。
「おい、ステンドグラスなんて一枚もないぞ。。。」
「ここ、サント・シャペルかあ??」
サント・シャペルではないのです。すぐ隣りのコンシェル
ジュリーなのです。
「地球の歩き方」P150には、「セーヌ川の右岸からシテ島
を眺めると、とんがり屋根の3つの塔をもつ、堅固な建物が
目に入る。これがコンシェルジュリーだ。フランス革命の時
2600名もの貴族や革命家たちがここで最期の日々を過ごし
断頭台へと引かれて行った。」
そうです、牢獄だったのです。
気をとりなおして、サント・シャペルへ。本当に直ぐ傍なのです。入口はどちらも人の行列が出来ているので、これでは、セーヌ川の右岸の方から
来たら間違えます。
入口の列に並んでいたのですが、サント・シャペルへの入場は4時30分で打ち切りCLOSEでした。
この教会は最高裁判所の敷地内にあることから、教会の前に
来る時も、入口で手荷物検査を受けます。
外から見た、サント・シャペルのステンドグラスです。中からは
次回の課題としておきます。
間違って歩いた道は「ピンク」色。正しいのは
「緑」色です。
今日もうろうろと良く歩きました、ひとまずホテルに帰ろう。
帰りの道すがら、次男が、
「おっさん、この街、変わってる。」
「なにが??」
「気、つかんか?ガソリンスタンドが1軒もない。」
ないです、ガソリンスタンドが。電気ステーションは、数回、見ました。
上の写真は電気ステーションです。
パリの街のガソリンスタンドは地下にあるのです。う〜ん、唸りたくなります。
それと、パリの街中を走っている車は、「プジョー」「ルノー」「シトロエン」とフランスメーカーがほとんどを占めています。外国車は、ほんの
僅か。ほとんど、見かけません。フランスメーカー車の中でも「プジョー」が多かったです。
今晩は、また長男夫婦と一緒に外で食事です。待ち合せは、8時30分に凱旋門。
ホテルから、次男はまたデパートへ。買い忘れたお土産があるそうな。
上の写真は、2013年11月14日のギャラリーラファイエットの入口のディスプレイです。
何故だか分からないのですが、この写真を掲載しておけとの、次男の命令です。なんの意味があるのか、この写真??。
8時過ぎに凱旋門に到着。もう、地下鉄も慣れたものです。
「おっさん、ちょっと、ここで待ってて。。。。兄貴が来たら、電話して・・・」と、次男は街角に消えて行く。
不思議な動きをする奴や、しかし、こんな所に車、着けられへんで・・・ほんまに待ち合せ場所はここなんか??
次男に電話すると、日本経由になるから高いのです。長男に電話する方が安いのです。
いい加減な事を言うて、消える奴や・・・・段々に怒りが・・・・
9時前に長男夫婦が車で到着、凱旋門の広場の方で待ってるとの事。
私はかなり怒った顔をしていたよう。今日ヴェルサイユで買った帽子をかぶっていたのに、暗い中でも分かったらしい。
今晩は、長男が良く行っているという「La GARE」というレストランへ。日本語に訳すると、「駅」という名のレストランです。
パリに来てから、一番、広いレストランでした。
HPはこちらです⇒La GARE
店のロゴが、韓国のディスプレイメーカーのLGと良く似てます。
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次男がこのレストランで食ったものです。こまめに写真、撮ってます。 私はもう食べるのに集中するので、写真どころではありません。 上の左:前菜 上の右:メイン、お魚のスズキの料理 下の右:デザートとコーヒー と、思います。もう、かなり忘れています。 私は魚ではなくて、ステーキをたのみました。何れも、大層、美味しかったです。 さあ、楽しかったパリの旅も今宵で終了です。 明日は、朝8時30分のタクシーでシャルル・ドゴール空港に向かう予定です。 |
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