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6.パリの街角(その3)

11月11日の午後のコース(午後といっても、もう2時近くにはなっていますが。)は、次男の希望で、またモンマルトルの丘へ。ここが、好きだと言う。まあ、パリで一番標高が高い所だから、ある程度、解放感はあるわな。

今、おる所がメトロの12号線でモンパルナスから2番目の駅のセーブル・バビロンなので、この線でアベスまで行けば、モンマルトルの丘は近くの筈。
さあ、切符を買おう。でもコインが足らん。なんで、次男、コインの一つも持ってないの??そうなんです、パリに来てから彼はまだ1銭も使ってないのだ・・
なんと、昨年より自動販売機が進化してる。お札が使える。お札を入れる口がある。ひとまず、入れた・・自動販売機が吐き出した、お札がひらひらと地面に落ちる。ここいらあたりが繊細ではないですね。受け皿くらい付けておけよ。吐き出された方は、かなりみっともないですよ。偽札ではないのですから・・
「わあーわあー」騒いでいると、駅員さんが出てきて、「使えますか?ちゃんと使いなさい・・」なんて顔をしたから、「OK,OK,大丈夫」なんて適当に答えておく。再度、チャレンジ、もう吐き出すなよ・・・おおっ成功・・・

さて、メトロの中、とんでもない奴等がいました。
下車予定のアベス駅に近づいた時、立っていた隣の男が私の左足を踏んだ。なにするねん、その足をどけた。また、私の足を踏みよる、なにするねんこの男、よたるなよ・・なんて思っていたら、私の右足のふともも、丁度、ズボンのポケットあたりに人の手の気配がしたのです。瞬間的に、「やろう、スリかよ!」と思ったのです。ふとももに触ってる手を、ば~んとはねあげたら相手は万歳の状態。左手にはビニール袋を持って、首を振ってなにもしてないとのジェスチャー。両手を下から跳ね上げられて、もし何もしてなかった怒るでしょうに。
「おぬし、なにしてるねん。」と目で相手を威圧する。
大騒ぎするとこれまたややこしいので、相手を睨みながら、アベス駅のホームに降りました。この時、ズボンの右ポケットには関空でエクスチェンジした全お札を入れていたのです。スリなら、多分、そのポケットの形状を見れば分かる。が、このズボン、全てのポケットにチャックがついていたのです。チャックがなかったら、やられていたかもわかりません。

 

それにしても、今までパリでスリにやられたとの話をちょく・ちょく聞いていましたが、やっぱりあるのです。困ったもんです。 旅行客なんて狙うなよ。フランスの恥。パリの恥。この状況、フランス大統領もパリ市長もわかってるのかな?
狙うならパリジャンを狙えよ・・と言いたい。

しかし、パリのメトロの中は、スリもおれば、楽団もいる。車内で楽団が演奏始めた時は本当にびっくりしました。まあ、これとて、楽団に集中していると、スリが狙ってるかもしれん。
長男の嫁に教わった。「パリのメトロ内を生き抜くには、『忍者』になるしかない。」

このメトロのアベス駅、モンマルトルの方向への出口を出るとエレベータがあり、大勢がその前で並んで待っていました。
あまり気にも留めず、地上への階段へ。階段が螺旋形になってる。登っても登っても、階段が続きます。まるで凱旋門を登った時のようなイメージ。途中で、皆がエレベーターの前で待っていた姿が頭に浮かぶ。そうなんだ、この階段は大変な階段なのを皆、知っていたのだ。この駅からモンマルトルの丘を目差す方はエレベーターに乗る事をお勧めします。

昨年は、北側から登ったのですが今年は西側から。垂直の螺旋階段を登ったので、昨年よりは短い距離でテアトル広場に辿りつきました。

フランス パリ モンマルトルの丘
相変わらず、画家達が、絵を書き売ってます。
フランス パリ モンマルトルの丘
売れているのかな?パリの一つの風景ですね。
フランス パリ モンマルトルの丘
流石にここは観光客でいっぱいです。
フランス パリ モンマルトルの丘
フランス パリ モンマルトルの丘  

サクレ・クール聖堂も一部工事中で左側からの侵入が出来ずに正面の階段は大賑わいでした。聖堂に入り、今年も、献灯、お祈りして来ました。聖堂内で一休みすると言う次男をおいて、聖堂内を一巡していたら、彼と完璧にはぐれる。確か、彼が座った席が・・見当たらない。嘘みたい。聖堂内は当然、携帯の電波は届きません。仕方がないので、ひとまず外に出て見ると電柱にパフォーマーが登って芸をしてる。これが、凄いんです。下の写真では、見づらいと思いますが、電柱にぶら下がって両足でサッカーボールのリフティングをしたり、もうなんでも出来るつう感じ。色んな人がいるもんだ・・

フランス パリ モンマルトルの丘 フランス パリ モンマルトルの丘
フランス パリ モンマルトルの丘
この写真では見難いかもしれませんが、電燈に登って
パフォーマンスをしている男あり。
 

行き違いになると、どちらもが「お前が悪い。」と言う事になります。次男、多分、聖堂内の席に横たわっていたとしか考えられない。だから、見つける事が出来なかった。

帰りはこの聖堂のすぐ近くから出ているケーブルカーで下りました。下るということは上ることも可能と言うことです・・メトロの切符で乗れます。
ケーブルカーの下の駅の近くに公衆トイレがありました。入るために戸を開けようとしたら、後ろから声あり。既に、待っている人がいたのです。その人の後ろに並ぶ。戸は閉まったまま・・後ろから彼をつっついて、私が「行けよ」・・と言う。
彼は答える、「中で今、掃除してるのです。それが終われば自動的に扉が開く。それまで、待たなければいけない。」のだと。 「このトイレはオートマチックなのだ。」と。
扉が開いた。「中に入ったら、あのボタンを押すのだ。」と教えてくれた。
大体、1人が要するのに、5分、いやひょっとして10分位かかっていたかもしれない。なんて、不思議なトイレなんでしょう。

帰り道はアベス駅に行く道を間違ってアバール駅へ。もう、間違えるのは慣れた。間違っても、駅の間隔が短いし、メトロの路線は沢山ありので問題はない。
さて、一応、本日のパリの街歩き行程は終了しました。
帰り道にあるギャラリー・ラファイエットに行こう。

フランス パリ ギャラリー・ラファイエット
我ながら写真を撮る時の集中力の無さを感じる写真です。
今年の売りの「さかさまクリスマスツリー」です。
フランス パリ ギャラリー・ラファイエット
外のクリスマスディスプレイの一つです。
フランス パリ ギャラリー・ラファイエット
入口のクリスマスディスプレイです。
 

若い人達の買い物の仕方、驚きます。
次男、今年もまた、モンクレーの前の****ブランドのお店の前に張り付きます。スマホで商品の写真を撮ります。日本に送ります。日本からの指令が来ます。「写真の左から***番目のコート、手触りはどう?」
「カシミヤ風やな・・」
「値段調べて」
指令通りに、店員に物を出させて、値段を聞きます。情報を送ります。
「高いで・・、もっと安いのないの??」
実際には聞いてはいないのであくまでも想像の範囲でこんな具合。。
始めは、何をやってるんやろ?と思っていましたが、その手順を聞いて驚き!!
私はもう買うもの決めてます。上さんへのお土産は、その時ひらめいたもの。エシュレのバターと楽しいチーズ、それにサラミソーセージ。上さんからたのまれたのは、パリらしいペーパーナプキン。いずれにしても、買うのは帰る前日。
次男も今日は見るだけ。

今宵の晩飯は長男夫婦を招待しての食事です。場所は昨年見つけたホテルの近くの大衆レストラン、シャルティエ。
待ち合わせ時間はお店の前に18時45分。
ホテルの傍なので、帰り道に立ち寄り予約をしょうとお店に。お店の前には既に6組程度の待ち人達が行列を作っていました。お店の中は人は居るけれど、空き席があるのは外からもわかる。何か変!!
予約をする為に、中に入って、「4人の予約をしたいのですが?」
もう、ここらはフランス語なんて完全に飛んでしまってます。
「この店は、予約は受け付けていないのです。ディナーでしょ?並んで下さい。」
「この店に居る人はなんなんですか?席は空いてるでしょう?」
「今、居る人は午後からのデジュネの人なんです。後15分程度で終わりますから、兎に角、外で待って下さい。」
えっ・・ 外で並んで待つ。これ程、嫌なものはないのです。でも、仕方ない。
「おっさん、まってて、わしはちょっくらホテルに荷物、置きに帰るわ。」と、次男。また、姿を消す。
いい加減な奴や。飯を食べるのは大変なんです。。
そのうちに、店員さんが出てきて、「4人組はいますか?」
手をあげたけど、私、1人だけやないか・・・軽くパスされて、残される。

昨年と調子が違います。昨年はこの時間帯で速やかにお店に入れました。そう、この日は休日それも休戦記念日。午後からのデジュネの客が夕方まで、お店で楽しんでいたのです。何時間、飯食ってるんや!!

ぼやき文句を後ろの日本人と思った女性2人に向かって呟いていたら、全く通じず。韓国の方でした。失礼しました。

ようやく4人揃ってお店の中へ・・

我々はメニュー良くわからないので長男の通訳を介して entre  poisson  viande  vin と決めて行きます。
長男はいつも、entre-フォアグラとpoisson-スズキを注文してるのです。スズキのキレ身をこんがりと焼いたのが美味しいらしい。
が、この日、出てきたのは、スズキの子供のセイゴ一匹のお頭つき。
見て、吹き出しそうになりました。 「私は全く、おいしくありませんよ・・・」と言ってるよう。
ここの、お魚、駄目なんですよ。昨年も変なの出てきたんだから。日本人の舌に合わないのですよ。と言っても後の祭り。
このお店の美味いのはパンと羊とワイン。
おまけに、デザート注文して、出てきたのは長男の嫁がオーダーしたものだけ。後は全部売切れ。
デジュネの客が食べつくしたのです。