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7.パリの街角(その4)

11月12日:本日の天候、晴れ。今年は天候に恵まれています。昨日の歩行距離、14.4km。よく歩きました。昨年と違って今年は出発する前に靴をかなり考えて選びました。歩いても足への負担が少ない、かつ滑らない、かつ少しはおしゃれな、そしてお手軽な値段・・スパイクレスのゴルフシューズです。お薦めします。

 

午前中はプレジダン・ウィルソンの市場へ。高級住宅街にある市場なのでほかでは見られない高級食材が揃っている市場です。この市場は水曜日(7:00~14:30)、土曜日(7:00~15:00)と週2回、開かれています。

メトロの9号線のALMA MARCEAU駅で降ります。この駅から北へ約1km歩けばシャンゼリゼ通りです。また、この駅周辺には、市立近代美術館、ガリエラ美術館、ギメ美術館等々の美術館があるのですが、そんなのには目もくれず市場へ・・

フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
ALMA MARCEAU駅
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
メトロの駅を出てから西の方に歩きます。

メトロのALMA MARCEAU駅から地上に出ても、市場など周りには見当たりません。兎に角西の方向、太陽を左に見ながら歩きます。パリの街は道路が広場から放射状になっているので、歩行中の方向感覚が難しいですが、太陽が空に見えれば方向は至って簡単です。我々が歩いている前から女性が荷物を詰めた買い物袋を持って来ます。間違いない、女性の歩いて来た方向に市場はある。

フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場 市場の入口・出口です。こんな店並びが700m近く続
いています。
ここも、通路幅は狭いですね。
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
こんな所にウニがあるとは。ほたて貝もあります。
oursin(ウニ)48.0euro/kg 
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
スズキ・ヒラメ・蛸、日本で見かけるものは全てあります。
poulpe(蛸)16.95euro/kg calamar(イカ)14.5euro/kg
bonite(鰹)12.5euro/kg rascasse(カサゴ)14.5euro/kg
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
スイーツのお店。
tarte tatin 2.95euro cateau pomme 4.8euro
tarte chocola 2.8euro carune euro?
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
お肉屋さん。兎の肉もありましたよ。
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場 フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
果物屋さん。
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
卵、チーズ屋さん
oeuf bio(卵)3.5euro/パック
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
本当においしそうな卵です。
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
この季節、沢山の種類のきのこが並びます。
傘が茶色のはセップ茸です。
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場 フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
トマトは綺麗です。種類も多いです。
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
緑野菜、日本で売られているのと皆、良く似ています。
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
お肉屋さん。日本とはちょっと、違います。ジビエ物の
肉が種類も多いです。
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
スイーツのお店。
tarte noix 2.8euro  tarte an claise pomme 2.4euro
hocllallp chocolat 2.5euro
みんな凄く読みづらい字で書かれてあるので名前は正確
ではないです。
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
きゅうりカブ、アボガド、芽キャベツ、レモン、トマト
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
加工肉食品は。ハム、ソーセージ等、種類は多いです。
みんな、美味しそう。でも、高いのです。
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
トマトの種類は多いです。
フランス パリ プレジダン・ウィルソンの市場
lievre 野うさぎ 9.9euro  
lapin de garenne  あなうさぎ 5.0euro

色々な種類の食材が揃っていました。日本のスーパーと比べると、野菜の種類は日本が多い。肉類は、これ趣向が日本とは全く違います。牛肉、豚肉の生肉の割合は少なく、多くが加工されたものです。生肉は鴨、鶏、雉等の鳥類、それに兎が圧倒的に多いです。
価格については、kgやg単位売りなので簡単には比較できませんが、直観的には為替レート対ユーロ142円を乗せると、大阪よりは割高のように思います。
更に、魚の種類がこれほどまでに多いのには驚きました。日本で売られているのとほぼ同じ程度の種類のものがありました。
フランス人は料理の仕方は異なりますが、結構魚を食べるのです。

この市場の突き当りに、中央アジア人と分かる顔の人がスカーフを売ってました。カシミア50%なんて書いてある。手に持って見ると、いいものでした。安かった。即、1枚、買い。食品市場に来て、スカーフを買うとは。

この市場の中にもBIOと言う言葉を張り付けた商品はいくらかありました。今、フランスは有機農業の育成に力を入れているのです。

有機農産物専門のチェーンストアーのBIO C'BONのお店に立ち寄りました。BIOとは「有機農産物、有機加工食品」を意味し、スーパーや市場でも製品の数は増えています。パリ内にも下図に示す所にあります。

BIOについては、FranceNEWSDigestに記載されていますので参考にして下さい⇒France News Digest

BIO C'BONのWEBサイトはこちらです⇒BIO C'BON

 

フランス パリ BIO C'BON
BIO C'BONのお店です。我々が滞在したHOTELの近く
にありました。
 
フランス パリ BIO C'BON
柿,産地はスペインとなっています。3.0euro/kg
フランス パリ BIO C'BON
しいたけ,産地はフランスとなっています。18.95euro/kg
フランス パリ BIO C'BON
concombre(きゅうり)1.6euro/1p 産地スペイン
concombre noa  4.9euro/kg 産地スペイン
blocori(ブロッコリー) 3.95euro/kg 産地フランス
choudou(キャベツの種類)2.3euro/1p 産地フランス
radis  botte(ラディッシュ) 2.2euro/1p 産地フランス
フランス パリ BIO C'BON
raisin italia(ぶどう) 5.2euro/kg 産地イタリア
clementine(みかん)3.--euro/kg 産地スペイン
poire williams(洋なし)3.5euro 産地フランス

市場の価格よりも高いですね。この他に1階では肉加工品、乳製品、それに飲料品等が販売されていました。食料品関係しか興味がなかったので他の階には行ってはいませんが、日用品も売っています。

ユーロ圏随一の農業生産量を誇るフランス農業が世界的に有名なフランス料理を支えているのです。フランスの農業がユーロ圏の最大であるのは以下に示す資料からもよく理解できます。

EU Agricultural and Farm Economics Briefs No 3| December 2014のMajor producer countries (share in EU 28 output at producer prices, in 2013)によると、農業生産額ベースでフランスがEU内で占める比率は以下のようになります。

Cereals(シリアル):FR(21%)・DE(14%)・RO(8%)ーーーFR:フランス、DE:デンマーク、RO:ルーマニア
Oilseeds(脂肪種子):FR(19%)・DE(18%)・RO(9%)
Sugar beet(テンサイ):FR(26%)・DE(17%)・PL(11%)ーーーPL:ポーランド
Fresh vegetables(野菜):IT(20%)・ES(19%)・FR(9%)ーーーIT:イタリア、ES:エストニア
Plants and flowers(植物・花):NL(31%)・DE(13%)・IT(12%)ーーーNL:オランダ
Potatoes(ジャガイモ):FR(15%)・NL(13%)・DE(12%)
Fruits(果物):ES(30%)・IT(21%)・FR(12%)
Wine(ワイン):FR(45%)・IT(29%)・ES(9%)
Olive oil(オリーブオイル):IT(44%)・ES(33%)・EL(17%)ーーーEL:ギリシャ
Crop output(作物計):FR(19%)・IT(13%)・ES(12%)
Cattle(牛):FR(24%)・UK(14%)・DE(11%)ーーーUK:イギリス
Pigs(豚):DE(18%)・ES(16%)・FR(9%)
Sheep and goats(羊・山羊):UK(32%)・ES(16%)・FR(13%)
Poultry(家禽):FR(17%)・IT(12%)・UK(12%)
Milk(ミルク):DE(19%)・FR(15%)・IT(9%)
Eggs(卵):IT(15%)・FR(9%)・ES(9%)
Animal output(動物計):FR(15%)・DE(15%)・IT(10%)
Agricultural services:IT(26%)・FR(22%)・NL(13%)
Secondary activities:FR(16%)・IT(12%)・RO(11%)

FR、フランスが主要農産物のほとんどの項目にトップ3以内に顔を出しています。

日本の農業政策は、以前からフランスの農業政策を参考にしてたてられています。農水省の2012年の統計資料に両国の農業に係る若干の比較がありましたので以下に示します。

  フランス 日本
国土面積(万ha)  5,492  3,780 
農用地  2,909  456 
    耕地     1,837   425 
 永年作物地      102     31 
   永年採草・放牧地       907    - 
主要農産物 生産量
(万トン) 2012年
フランス 日本
小麦 4,030 86
大麦 1,135 17
とうもろこし 1,561 0.02
てんさい 3,369 376
じゃがいも 634 250
ぶどう 534 20
牛乳 2,398 763
牛肉 149 50
豚肉 218 130
鶏肉 106 138
米(参考)2013作物統計調査   860
国内総生産(GDP)億USドル 26,112 59,602
 うち農林水産業 461 692

(2014年9月1日「フランスの農林水産業概況」から。表中、「米」については2013年作物統計調査)

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